こんにちは(^-^)宇都宮市を拠点とするリフォーム専門店のリブ・サービスの安達です★
さて皆さん、長押って聞いたことありますか?ながおしではなく(なげし)と読みます(^-^)
鴨居の上につけた横木、なんていう説明をするよりも、ハンガーかけた洋服をひょい!とかけておくところ、と言えば解りやすいかなと思います(^_^;)
こんな感じ↑↑でハンガーをかけたこと皆さんあると思います!
長押と鴨居、私のように勘違いしていた人もいれば、鴨居も長押もなんのことやらさっぱりわからない、という人もいるでしょう!!イラストをごらんください(^^)
鴨居は開口部の上部についている横木で、襖や障子、引戸をはめ込む溝があります♪そして長押は、鴨居の上に取り付けられるもので、柱と柱の間をつないでいます(^^)長押と小壁の間に隙間がありますから、ついついここにハンガーをかけてしまいます(^_^;)
鴨居は襖や引戸がある以上欠かせないものですが、今は長押のない和室が増えてます(*_*)
ただ、古い和風の家にはありますし、新築でも和室に格式をもたせたい場合には長押をつけるそうです!とすると長押は、あってもなくてもいい、単なる飾りとかハンガー掛けなんでしょうか?
結論から言いましょう!!もともと長押は柱を固定するための構造材だったのですが、建築技術の発達にともない、徐々に装飾として用いられるようになりました(^-^)
古代から、日本の木造建築の構造は、柱梁桁(はしらはりけた)構法が基本でした!柱や梁を組み合わせて骨組を作り、梁と垂直に桁を渡して建物を自立させる構法です(^-^)
しかし、桁は柱の頂部をつなぐだけで、十分に強い構法とはいえませんでした(*_*)
しばらくして柱の頂部に凹型の溝を彫り、そこに貫(横材)を落とし込む頭貫(かしらぬき)という技法が生まれます!さらに柱をしっかり立てておくために、柱の両側から横材を当て、釘で留めたのが、長押の始まりです(^^)
中世になると、中国から貫構法が入ってきました!これは柱の中間部に貫を通し、柱どうしをしっかり緊結する技術で、長押がなくても建物の強度は十分です!!
こうして中世以降、長押はだんだん薄く、しかし見た目は幅広になって、飾りへと変化していきました(^_^;) くっきりと水平に連続する長押は、和室の空間を引き締めるデザインのポイントです(^^)また、格式を決定するものとしても重視されるようになりました!そんなわけで、必要を感じなければ長押はなくてもかまわないものになり、本来は格式あるもののはずなのに、あればあったで洋服かけにされてしまうのです(^_^;)なんだか哀れな存在になっちゃいました(*_*)
実は「長押」の歴史は古く1699年、徳川幕府は禄高1000石以上の旗本の住まいにだけ、長押の使用を認めました(^_^;)
身分の低い者の家に長押をつけることを許さなかったのです(*_*)明治時代になってやっと封建制度から解放され、一般庶民もあこがれの(?)長押をつけるようになりました(^^)
お家を形作っている部材にはそれぞれ意味があります!
何気無くハンガーを掛けてた長押にもこんな歴史と意味がありました(^-^)
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